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2012年1月

2012年1月12日 (木)

政治をあきらめないで

報道によれば、野田首相は、消費税増税について第2次世界大戦のときのイギリス首相チャーチルの言葉「ネバー、ネバー、ネバー、ネバー ギブアップ」という言葉を借りて、「大義をあきらめず」と言ったようです。

 

しかしいつから増税が民主党の“大義”になったのでしょう。

意地の悪い言い方は本意ではありませんから、野田首相の言いたいことを汲み取って言うと、「財政再建という大義をあきらめない」ということでしょう。

もしそうなら、財政再建のためには“入る”を増やす前に“出る”を抑制するという当たり前のことを忘れていませんか、ということを申し上げなければなりません。

 

どんな家庭でも、家計を引き締めるにはまず出費を抑えることが第一番にやるべきことであるのは当たり前のこと。出るを絞らなければ底に穴のあいたバケツで水をすくっているようなものです。公務員の給与削減にしても国会議員の定数削減にしても、何一つ具体化しないまま国民に増税をお願いするというのはまったくもって順序が違うと言わざるをえません。

「増税の前にやることがあるだろう」という声は、いまや国民すべての声です。

 

最近の世論調査では、政治の現状に「全く満足していない」「あまり満足していない」と感じている人が計85%に上ることが分かりました。

今後の政治についても「悪い方向に進む」「どちらかといえば悪い方向に進む」との悲観的な見方は合わせて65%にもなります。

 

「政治のどこに問題点があるか」という質問には「政党・政治家」が断然トップにあげられ。不満の理由では「政治家の力量不足」「国民の意思が反映されていない」「政局優先の国会」など厳しい指摘がされています。

政治主導と言いながら官僚にやられっぱなしの民主党政府は、政権を取った時のマニフェストを反古にするどころか、まったく真逆の消費税増税を“大義”と言い出す始末です。まさに「力量不足」にして「国民の意思を反映しない」政治といえるでしょう。

 

成人式を迎えた新成人へのアンケートでも、日本の未来は「暗い」と答えた人が16.6%、「どちらかといえば暗い」が63.2%、合計するとなんと79.8%にもなります。その理由として目立ったのが「政治家に期待できない」というもの。ここまで若者を失望させてしまったことについては、政治に携わるすべての人間が真剣に受け止め反省しなければなりません。

 

恐れるのは、この絶望があきらめに変わって政治を見捨てる人々が増えることです。

これまでも投票率の低さに現れているように、政治に対する無関心層は多く存在します。その人たちは本当にもともと無関心だったのでしょうか。私は政治に期待しながら裏切られ、絶望した末に関わりを断ってしまった人々も少なくないと推測しています。

 

民主党のマニフェストを信じて政権交代を望んだ人々が、自分たちが推した政権に手ひどい裏切りを受けて何も信じられなくなってしまう気持ちは分かります。しかし、政治を見捨てる人々が増えれば、日本は今以上に悪くなってしまうということをどうか忘れないでください。

 

「ネバー ギブアップ」をお願いしたいのは国民の皆さんの方です。

どうか政治をあきらめないでください。民主主義では粘り強く「よりましな選択」を重ねていくしかないのです。

すでに国民の信任を失ってしまった政権に対して「NO!」と言える日は、それほど遠くないはずです。

 

 

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